女子校生拉致監禁VOL.36

全に映画の影響。管楽器は面白そうで何よりも簡単そうだった。2時間の映画の中で楽器に触れたことも無い主人公がラストには相当の腕前になっていたのだから。少女は父親にねだって楽器を手に入れてから毎日練習した。学校では音楽教師に指導を仰ぎ、帰宅途中の公園では気兼ねなく大きな音で練習した。映画と違ってなかなか上達はしなかったが。その日はついてなかった。休みがちだった体育の補習を受けさせられた挙句、脹脛の肉離れをおこすおまけつき。体育の先生は怖そうな外見に似合わず丁寧に包帯を巻いてくれた。人は見かけによらないなあ、なんて考えながら先生の用意してくれた痛み止めの薬を飲んだら急に視界がぼやけて…せん…せ…い…？

女子校生拉致監禁　VOL..30

学校帰り。真っ直ぐ家には帰りたくない気分だった。
駅前をブラブラした。何をしたのかまでは覚えていない。
男とすれ違い後を付けられていたなんてことも知らなかった。
思い返せば最近変なことばかりだった。いつも誰かに見られているような気がしてたし。
昨日は電車で痴漢された。気が弱い私が抵抗しないのをいいことに…。
お尻も胸も触られた。パンツを下されあそこに指入れられて…。
男の人のあそこも握らされた。
じっと我慢してたら制服のスカートを汚されて。
白い染みが落ちなかった…。学校では一日中、ボーっとしてた。
気がついたら教室にいたのは私だけ。
慌てて帰ろうとしたら後ろから男が急に…。
何でこんなことになっちゃったんだろう？

女子校生拉致監禁　VOL.35

全寮制ー。言葉の響きだけで高校を決めた。口うるさい親と離れて暮らすという甘美な誘惑に勝てなかったのも理由の一つ。とにかく4月になり新しい生活が始まった。寮ではすぐに多くの友達が出来た。一つ屋根の下での友達との生活は毎日が修学旅行みたいで楽しかった。近いうちに新しく完成した寮に引っ越す予定だった。申請書類に不備がありまたされている間に友人達は早々に転居していった。同部屋の親友が引っ越してこの寂しい建物に一人取り残されると、今まで感じなかった違和感を覚えた。視線？誰もいないのに？　風呂もトイレも誰かに監視されている感覚。その原因に気付いたときには既に遅かった。崩れそうな建物の中に少女の悲鳴が響き渡る。

女子校生拉致監禁　VOL.27

少女は走っていた。グランドを駆け抜ける一陣の風。強い日差しを全身に浴び、迸る汗を煌めかせて。清々しい空気を発散しながら、来る日も来る日も少女は走る。男はそんな少女をじっと見ていた。どす黒い欲望の滲む邪気を身に纏い、狂気の宿る赤い目で瑞々しい姿を追う。男は少女を知っていた。少女も男を知ってる。自分の通う学校の中で男とすれ違ったことを少女が覚えていればだが。更衣室。授業を終えた少女は今日も制服を脱ぎ、練習着に着替え飛び出す。勿論少女は知らない。練習に出た後、更衣室に侵入した男が自分の制服を漁っていることなど。練習を終え戻ってきた少女は汚れた制服に気付く。悲鳴は背後から忍び寄った男の手の中で消えた。

女子校生拉致監禁　VOL.26

学校が終わると少女はラケットを籠に入れ自転車をこぐ。制服のスカートを風になびかせながら隣町のテニスクラブまで。少女は爽やかな風に包まれ同化する。目的地に着き自転車を降りる。自分に注がれる粘着質な視線には気付かない。コートの隣家。暗く澱んだ空気を纏った男。欲望が目に滾る。男は主のいない館の管理を生業としている。鬱屈した男の精神には目の前の少女が自分に与えられた美しき獲物としか見えなかった。男はじっと見ている。ラケットを手にボールを追う少女を。スコートをはためかせ汗を流す少女を･･･。練習も終わり自転車に乗ろうとした少女の背後から襲い掛かる男。自分の身に何が起きたのかを少女が知るのは随分あとの事。